投資を始めたいけど注意点は?
お金を効率的に増やす方法
こういった疑問に答えます。
投資についてなにが分からないか分からないレベルでも、大丈夫です。
みんなはじめは初心者ですから。
私は経済への興味、知識ゼロで土日が休みというだけで金融機関に就職した元金融機関職員です。
投資初心者で投資に何の興味もありませんでしたが、今では色々な投資に挑戦しています。
この記事を読み終えると、
- 投資のメリット・デメリットを知ることで、自分は投資しても大丈夫か
- 投資を始めるときの注意点
- 投資をする目的
が分かります。
投資とは
投資とは利益や配当を得ることを目的にお金を投入することです。
個別の企業に投資する株式投資や、複数の投資家からお金を集めてプロが運用する投資信託などのことをイメージする人が多いと思います。
そして投資においては、「安く買って高く売る」ことで利益を得ることがほとんどです。
将来のスキルアップのために教材やセミナーにお金をかけることを、自己投資といいますよね。
自己投資が成功すれば転職して給料がアップしたり、スキルが上がって昇給したりすることが可能です。
それと同じように、株式投資や投資信託も将来の利益を得るために、今お金をかけるということです。
投資の目的
投資の目的は、ずばりお金を増やすことです。
一昔前までは金融機関に預けていても、お金は増えていました。
高金利だったからです。
金融機関にお金を預けても今や0.001%の利息しかつかず、1,000万円預けても利息は100円にしかなりません。
この利息では元手がそこそこあっても、生活を助けてくれるくらいにお金を増やすのは不可能です。
年金制度の不透明さやインフレ、給与が上がらないことなど将来に不安を抱いている方は多いでしょう。
かなりの高給取りや資産家でもない限り、預貯金だけで生活を豊かにすることは難しくなっています。
投資は難しく損するイメージが強いかもしれませんが、正しい知識を持って自分に合った商品を選択し、きちんと運用すれば資産を増やすことは難しくありません。
投資を上手に活用して余裕のある生活を実現できるといいですよね。
投資のデメリット5つ
投資にはデメリットがあります。
主なものは以下の5つです。
これらのデメリットと次にお伝えするメリットを天秤にかけて、あなたに投資は合っているか考えてみてください。
- 短期間で稼ぐにはハイリスクな商品を選ばざるをえない
- 手数料がかかる場合がある
- 時間も手間もとられる
- 選択肢の多さに悩む
- 元本保証ではない
短期間で稼ぐにはハイリスクな商品を選ばざるをえない
「ハイリスクハイリターン」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
リスクが大きいほど、大きなリターンが期待できるということですね。
ローリスクローリターンも聞きますが、ハイリスクローリターンや、ローリスクハイリターンはほとんど聞いたことがありません。
リスクとは危険ではなく、不確実な値動きの幅のことをいいますが、大きな値動きをするほど利益も損失も大きくなりやすいものです。
つまりリスクとリターンは比例しやすい関係にあります。
投資のリスクについては、こちらをご覧ください。 続きを見る
投資はやめとけ、それ本当ですか?
大きく稼ぎたいのであれば、それなりのリスクを背負わないといけないということです。
そうなると投資ではなく、投機やギャンブルと同じになります。
一発当てて大儲けという思いでは、投資はしないほうがいいです。
手数料がかかる場合がある
投資商品によっては手数料がかかることがあります。
投資信託の場合、購入時・売却時・運用中と3種類の手数料が存在します。
べらぼうに高い手数料というわけではないですが、長期で運用する場合、「塵も積もれば山となる」です。
できるだけ安い手数料の商品を選ぶようにしましょう。
その他にも、例えばネット証券を利用する際にコンビニATMからしか入金できない、振込する必要があるなどで、手数料がかかることも考えられます。
手数料は気にしないと知らないうちに積み上がるものなので、シビアに考えたほうがいいですよ。
時間も手間もとられる
投資するにはある程度の知識が必要です。
投資信託は初心者でも手を出しやすいものなので、基礎知識だけ入れれば始められます。
ただ、株式投資や仮想通貨などは経済状況をはじめ、チャートの見方など人並み以上の知識が必要です。
私は株式投資もやっていますが、基本放置できる投資がすきなので合わないなと感じました。
今は配当重視の1株投資を基本としています。
こればかりは投資してみないと、合う合わないは分からないので、まずは投資信託あたりから始めることをおすすめします。
興味がわいて特定の企業に投資したいと思うようになれば、勉強してから始めてみても遅くはありません。
選択肢の多さに悩む
投資するには自分で商品を選ばなければいけません。
株式投資の場合、東京証券取引所で売買できる銘柄は3,500を超えます。
楽天証券やSBI証券で買える投資信託のつみたてNISAは200弱あります。
選択肢が少ないのも考えものですが、多すぎるとかえって選択しにくくなるのも事実です。
私は株式投資の場合は5万円以内、つみたてNISAは手数料が安いといった条件で検索して決めることが多いです。
選択肢が多いなと悩むときは、自分なりに譲れないポイントを決めて探すと見つかりやすいですよ。
元本保証ではない
投資の最大のデメリットは元本保証ではない点だと思う人は多いのではないでしょうか。
私も投資を始める前はそうでした。
子どものときからお年玉は貯金してきたので、今更投資を始めるのは覚悟がいったように思います。
ただ、勉強して投資の良し悪しが分かると、自然と損失も受け入れられるようになりました。
今までで最大の損失は購入時から半値になったときです。
仮想通貨のビットコインを高値で買ってしまった結果です。
ですが、マイナスになっても売らなければ損失は確定しません。
ビットコインは買った途端にマイナスになってしまい、そこから2年ほど安いときに買い増しながら売らずに持っていました。
最近になってようやくビットコインが上がってきたので、もうすぐ日の目を見そうです。(笑)
含み損になっても長く持つには、やはり余剰資金であるという点が大きいでしょう。
生活費や直近でつかう予定のあるお金で投資していたら、こうはいきません。
元本保証ではないところは投資のデメリットですが、向き合い方を考えれば対策することは十分できます。
投資のメリット7つ
投資にはもちろんメリットもあります。
個人的にはメリットのほうが多いと思いますが、人によってはデメリットのほうが多いと思うでしょう。
そうであれば投資しても上手く運用できないでしょうし、損したときにかなりいやな気持ちになる可能性が高いです。
投資はやろうと思えばいつでも始められますが、納得して始めるのかそうではないかで運用成績に影響すると思います。
メリットだけでなくデメリットも加味して、判断するといいですよ。
- 将来の生活に役立つ資産運用ができる
- 配当金や値上がり益、株主優待
- 自分に合った商品を選べる
- 効率的にお金を増やせる
- 少額からでも始められる
- 経済について知れる
- 税制優遇がある
将来の生活に役立つ資産運用ができる
投資をすることで、将来に役立つ資産運用ができます。
投資でお金を増やせれば物価上昇に備えたり、老後資産に活用したりできるからです。
とはいえ、投資しなければ損をすることもないという人もいるでしょう。
ですが、利息のつかない預貯金と上がらない給与で十分な蓄えができるでしょうか。
預貯金だけでお金は増えない時代に、投資をしないことは相当な機会損失だと思います。
配当金や値上がり益、株主優待
配当金や値上がり益、株主優待を得られるのも投資のメリットです。
投資は「お金が働いてくれる」から利益が発生します。
給料は自分が労働しないと得られませんよね。
もし投資で1か月分の給料を稼げれば、もう1人の自分が働いてくれているということです。
実際に自分は1人分の働きしかしていないのにです。
2か月分の給料を1か月で稼ごうと思えば、かなりの営業成績を出したり残業したり終業後にバイトをしたりしないといけませんよね。
そんな苦労をしなくとも、投資で軌道に乗ればお金が増やせます。
地味に嬉しいのは株主優待です。
私も株主優待をもらったことがありますが、私よりも家族が喜びます。(笑)
クオカードなんか使い勝手がよくて最高です。
投資することで、こんな利益を得ることができるんです。
自分に合った商品を選べる
初心者のうちは自分で商品を選ぶのは難しいでしょう。
私もそうでした。
投資信託は楽天証券でランキング上位から選びました。
あとは手数料の安さです。
株式投資の場合は5万円くらいのものから選んでいます。
ダイヤモンド・ザイを定期購読しているので、載っている銘柄を調べて買うこともあります。
毎朝やっている経済情報番組で情報を入手することもありますね。
株式投資より値動きしにくい投資信託でも、商品によってリスクの大きさは異なります。
ということは、リターンの大きさも変わってくるということです。
商品の説明書である交付目論見書に、そのファンドのリスクの大きさやこれまでの運用実績が載っているので、それを見ればある程度の情報は分かります。
投資は自分に合った商品を見つけられれば、有効な資産運用になります。
はじめは手探りになりますが情報はたくさんあるので、正しい情報を選び取る力をつけましょう。
効率的にお金を増やせる
投資は効率的にお金を増やせます。
預貯金と比べると雲泥の差です。
損をする可能性もありますが、安定した商品へ投資をすれば、そこまで損を怖がる必要はありません。
例えば「複利効果」は、投資のメリットです。
複利効果とは運用で得た利益を再投資することで利益が大きくなっていくことをいいます。
この複利効果は投資期間が長くなるほど、効果が大きくなります。
出典:金融庁 投資の基本
だから投資は早く始めたほうがいいと言われるんですね。
効率的にお金を増やすには、投資がいい方法です。
少額からでも始められる
最近は少額からでも投資を始められるようになりました。
例えば株式投資は100株単位でないと購入できません。
1株1,000円の株であれば、10万円かかるということです。
しかし最近は1株投資できるところが増え、100株でなくても買えるようになりました。
私は1株投資をネオモバとPayPay証券でやっています。
ネオモバはTポイントを使って買うこともできるので、お金を使いたくないという人にはおすすめです。
購入も簡単にできます。
SBI証券ではすでに1株投資ができますが、楽天証券は今年の4/17からサービスを開始するようです。
それだけ1株投資が浸透し始めているということですね。
以前のように投資にはまとまったお金が必要ではなくなりました。
投資信託でも100円から始められるところもあります。
しかも少額でもプロが運用してくれるんです。
不動産投資であれば大きな金額が必要ですが、投資信託や株式投資は意外とハードルは低いものです。
経済について知れる
投資をすると経済の勉強ができます。
これって意外と大切なことだと思うんです。
私は「ドラゴン桜」を学生のときに見ていましたが、印象的だった言葉があります。
「社会のルールは頭のいいやつが決めている。そのルールは頭のいいやつに都合のいいように作られてるんだ。」
一言一句同じではないですが、このようなことを言っていました。
たしか「女王の教室」でも同じようなことを言っていたんですよね。
知らないことがいかに怖いことなのか、考えさせられる言葉です。
経済や投資についても一緒だと思うんです。
知らないから損をすることがある、それってもったいないなと思ったんです。
投資しなければ損することはなかった、というのも分かります。
でも知って納得して生じた損と、そもそも知らないで機会を失っていた損だったら、私は後者のほうがいやだなと思うんです。
経済を知れば世の中で事件が起きて、それが経済指標にあらわれたときに、なぜそうなるのか理解できます。
そしてその事件が自分の生活にどんな影響を与えるか予想しやすくなります。
あとは単純に、経済や投資を勉強して惚れ込んだ企業に投資して、値上がりしたときが嬉しいですね。(笑)
自分がした判断は正しかった、しかもそれで利益が得られて家族を旅行につれていけた、とか最高じゃないですか?
税制優遇がある
投資には税制優遇が存在します。
NISAやiDeCoといった税制優遇を活用して、お得に投資することが可能です。
NISAは投資で得た利益に税金がかからず、iDeCoは運用益だけでなく、掛けるとき、受け取るときも控除を受けられます。
iDeCoは60歳になるまで原則受取はできません。
一方、投資信託はすきなときに売却できるため、自由度が高いです。
どちらも有利に投資できる税制優遇制度のため、積極的に活用したいところですね。
ちなみに私はつみたてNISAはしていますが、iDeCoは手数料や受取制限が気になり始めていません。
個人的には、iDeCOは合っている人や掛けられる金額が制限されると思っています。
投資の種類
投資には色々な種類があります。
そして種類によってリスクやかかる手間が異なります。
さらに種類ごとに様々な商品があり、選択肢が数えきれないほど存在します。
商品を上手く掛け合わせれば、大きな損は避けられ、安定した資産運用を行うことが可能です。
以下は投資の一例です。
- つみたてNISA
- 不動産投資
- 株式投資
- 投資信託
- 仮想通貨
- ポイント
- iDeCo
- NISA
- FX
- 金
それぞれにメリット・デメリットがあり、かかる手間や金額もかなり違いがあります。
これらの投資商品については、今後記事としてひとつひとつ解説していきます。
投資を始めるときの3つのポイント
- 運用成績に一喜一憂しない
- 余剰資金で投資する
- 分散・長期を意識
投資はとにかく「余裕」を持つことが大切です。
余裕がないと間違った判断をしてしまい、利益を逃したり損失を被ったりします。
これからお伝えする3つのポイントは気持ち・金銭・時間の3つの余裕についてのお話です。
運用成績に一喜一憂しない
運用成績に一喜一憂して売買してしまうのはいけません。
正しい判断ができなくなってしまうからです。
利益が出るのは嬉しいことですが、利益を確定する売却手続きをしなければ、幻です。
そして私が大切だと思うのは、短期的に大きな儲けを狙うのではなく、長期で運用し将来の生活を豊かにする資産運用です。
短期的に儲けを出そうと思ったらハイリスクなものに賭けなければいけなくなります。
そんな方法は初心者には向きませんし、下手したら生活そのものが破綻します。
短期的に稼げるものは、その分値動きも激しく損益が毎秒変わるくらいです。
そんな激しい値動きに耐えられますか?
そんな不確定要素満載の再現性の低い賭けをするより、誰でもある程度お金が増やせる安定した資産運用をしたほうが、心を平穏に保てます。
投資は生活を豊かにしてくれる手段です。
投資を始める前に、なぜ投資をするのか考えてみてくださいね。
余剰資金で投資する
投資をするなら、絶対に余剰資金でやりましょう。
絶対にです。
ここだけは口を酸っぱくして何回も言いたいのですが、間違っても生活費やつかう予定のあるお金で投資をしてはいけません。
含み損になったときにすぐに売りたくなります。
私は余剰資金でしか投資はしてませんが、それでも含み損になったときは売りたくなるものです。
特に値動きの激しい株式投資やビットコインは、そんな気持ちになりやすいです。
余剰資金での投資でも含み損のときは売りたくなるのに、生活費なんてつかってしまったらどんな気分になるでしょうね。
家族がいればなおさらでしょう。
まずは余剰資金で少額から投資することを検討するといいですね。
そうすれば損してもダメージを抑えられます。
生活を豊かにしてくれる手段でしかないはずの投資に、日々の生活が飲み込まれてはいけません。 続きを見る
安定した資産運用を行うためのポイントは、こちらで確認してみてくださいね。
資産運用と投資の違い|投資は資産運用のひとつ【超初心者向け】
分散・長期を意識
初心者のうちは分散投資・長期保有を意識しましょう。
資産の分散と時間を味方につけることで、金銭的にも精神的にも余裕を持てます。
私は株式投資とビットコインで長期間含み損に耐えているのですが、投資信託も保有していることで心の平穏を保てています。
金銭面でもプラスの資産があることで、いざというときは株式か投信でも売却してトントンにすればいいかと思えます。
これがビットコインだけとか、株しか持っていないということになると、たぶん売っているでしょうね。(笑)
私は上手い投資家でもなんでもないので、運用成績はトントンといったところです。
資産を分散しているからだと思います。
なので、とりあえずは分散・長期を意識して変な商品に手を出さなければ、ある程度の資産運用は可能です。
積立で時間の分散を図ることも有効です。
何事も余裕を持つことで、活路は見出せますよ。
効率的にお金を増やすなら投資がいい
預貯金だけではお金が増やせない時代に、投資は必須です。
今は始めるハードルが低い投資信託や1株投資があり、ネットで申し込みから購入・売却までできます。
つまり誰でも始めることはできるんです。
不安はたいていの場合、知識不足から来ます。
少しずつでも分からないところを減らして、納得してから投資を始めてみましょうね。