資産運用

インデックス投資とは?|初心者が投資のスタートラインに立つ方法

2023年4月7日

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そもそもインデックス投資ってなに?
メリットやデメリットが分からない

 

投資を始めたいのに一歩踏み出せないのは、こんな疑問があるからではないですか?

 

私は色々な資産に投資していますが、資産運用の軸はインデックス投資だと考えています。
実際、他の資産は値動きが大きくリスクも
大きいですが、インデックス投資を利用している投資信託は安定した運用をしてくれています。

 

この記事を読めば、以下のことが分かります。

  • インデックス投資とは
  • インデックス投資のメリット・デメリット
  • インデックス投資は基本の投資方法

 

インデックス投資とは

インデックス投資とは、日経平均株価などの指数に連動した値動きを目指す投資方法です。
インデックスは「指数」や「指標」を意味し、投資の世界におけるインデックスは日経平均株価やTOPIXを指します。
米国市場ならNYダウやS&P500、NASDAQです。

 

例えば日経平均株価は、東京証券取引所プライムに上場しているうちの225銘柄の株価をもとに算出される指数のことをいいます。
ずっと同じ225銘柄で計算されるわけではなく、年に1回見直され基準に満たない銘柄は入れ替わります。

 

日経平均の構成銘柄ランキングを見れば分かりますが、1位はユニクロを展開するファーストリテイリングで、比率は約10%です。
構成比率上位5社で日経平均の20%を占めています。

 

ということは、上位5社の株価に大きな動きがあった場合、日経平均株価に反映しやすいということです。

 

インデックス投資は初心者におすすめの投資方法です。
これからその理由についてお話していきます。

 

インデックスの反対はアクティブ

インデックスの対比としてアクティブ投資が挙げられます。
アクティブという名のごとく、指数を上回る成績を目指す積極的な運用という意味です。

 

インデックス投資と比べて利益が大きくなる可能性がありますが、その分損失も大きくなりやすいです。
手数料がインデックス商品より高くなりがちというのもデメリットです。

 

インデックス投資のデメリット5つ

インデックス投資のデメリットを確認しましょう。
投資を始めるときは欠点について知り、その欠点を許容できるかということが重要です。

  • 指数以上の運用は期待できない
  • 悪い商品もそれなりにある
  • 短期間で稼ぐのは難しい
  • 元本割れの可能性
  • つまらない

 

指数以上の運用は期待できない

インデックス運用は指数に連動することを目標とするため、指数以上の運用は期待できません
例えばひとつの銘柄が株価を大きく伸ばしたとしても、日経平均そのものにはそれほど影響を与えないこともあります。

 

先ほどお伝えした通り構成比率は銘柄によって異なり、わずかな構成比率しかない銘柄であれば影響は微々たるものだからです。

 

指数以上の運用を期待したければ、アクティブ運用やリスクが大きめの資産に投資する必要があります。

 

悪い商品もそれなりにある

インデックス投資は投資信託で行われることが一般的です。
投資信託は他の投資商品と比べ比較的安定していて、間違った商品決定をしない限り資産形成の一助になってくれます。

 

実際私は投資信託からビットコインまでリスクに違いがある資産に投資していますが、投信は私の保有資産の中では安定して増えています。

 

保有資産で一番リスクが高いビットコインは一時期、投資元本の半分になり、トントンになるまで2年ほどかかりました。
しかし投資信託はそんなことはなく、マイナスになることはもちろんありますが回復は早いです。

 

基本的には資産形成の助けになるファンドが多い投資信託ですが、中にはよくない商品もあります。
手数料が高かったり思ったような運用ができなかったりするファンドです。
目論見書を確認し、手数料やこれまでのチャートを見れば対処できるため、商品内容の確認は怠らないようにしましょう

 

短期間で稼ぐのは難しい

インデックス投資は資産形成のひとつの方法です。
比較的低いリスクで資産を徐々に増やす運用のため、短期間で大きく稼ぐことは困難です。
大きく稼ぎたいのであれば、指数以上の運用を期待できる投資をしなければいけません。

 

私の投資信託の運用成績は、一番いいファンドでプラス10%です。
元本がそこまで大きくないため10%のプラスでも利益は数万円程度です。
例えば1,000万円くらい元本があれば、同じプラス10%でも100万円の利益になります。

 

元本が大きければインデックス投資でも大きく稼げますが、いきなり大きな金額を投資に回すのはこわいですよね。
インデックス投資では短期間で稼ぐのは難しいと理解し、コツコツ投資するのがいいでしょう。

 

元本割れの可能性

比較的安定しているインデックス投資とはいえ、マイナスになることも十分ありえます。
投資はリターンがある代わりに、同等の損失を被る危険性もあります。
その値動きの幅をリスクといい、どのくらいのリスクなら受け入れられるかということが、投資では重要なポイントです。

 

仮に元本割れしても解約して損失を確定しなければ、運用実績は変わる可能性があります。
確定していない利益や損失を含み益・含み損といいます。
自慢にはなりませんが含み損については経験豊富です。(笑)

 

自分が理解して納得した商品に余剰資金を投資していれば、含み損になったからといって焦って売却することはありません。
元本割れの可能性も考慮に入れて、どの程度のリスクを取れるか確認してみましょう。

 

投資のリスクについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。


 

つまらない

はっきり言ってインデックス投資はつまらない投資スタイルです。
積立設定したり一括購入したりしたあとは、ほとんどすることはありません。
でも資産形成のための投資なんてそんなものです。
私は投資信託以外にも個別株やビットコインに投資していますが、正直ギャンブル気質なせいだと思っています。

 

お金を稼ぎたいのはもちろんですが、お金を何かに賭けることそのものに魅力を感じてしまいます。
はまることが分かっているので、パチンコには手を出していません。(笑)

 

インデックス投資は、私のポートフォリオの中で確実に存在感を発揮してくれています。
余剰資金で投資をするのはもちろんですが、個別株やビットコインで含み損になっても投信がプラスだから大丈夫と、なぜか自信を持って含み損のまま耐えられます。

 

安定した資産運用をしながら他の投資もしてみたいという方は、投資信託を投資商品の半分くらい持っておくと安心できますよ。

 

インデックス投資のメリット7つ

インデックス投資にはデメリットだけでなく、メリットももちろんあります。
個人的にはメリットのほうが多いと感じています。
一番長く続いていて運用成績も安定しているからです。

  • 知識がなくてもお金が増える
  • 買うだけで分散投資になる
  • 成績がなんとなく分かる
  • 少額から始められる
  • 手間がかからない
  • 手数料が安い
  • 安定感がある

 

知識がなくてもお金が増える

インデックス投資をすれば、そこまでの知識がなくてもお金を増やせると思っています。
実際、私がそうだったからです。
私が勤めていた金融機関は、新卒時から投資商品があったわけではなく、就職して3年くらいしてから投資信託を販売し始めました。

 

金融機関に勤めていたとはいえ、そのときは完全に投資初心者だったんです。
そこから勉強を始め実際に投資信託をしてみて、預貯金より期待できるじゃん!と、色々な投資に手を出し始めました。

 

もちろん失敗もありましたが、投信に関しては損失を被ったことはありません。
含み損になることはありましたが、すぐに売ることはなく気長に待ちました。
利益確定したことは数回あります。

 

私は勉強したので、含み損になる=価格が安くてバーゲンセール状態であるということが分かりますが、投資信託は本当に最低限の知識で十分です。

 

インデックス投資は間違った方法を取らなければ、比較的簡単にお金を増やすことができます。
ただし一攫千金は期待できません。

 

買うだけで分散投資になる

インデックスファンドをひとつ買うだけでも、分散投資になります。
指数は複数銘柄の価格で算出されるからです。
分散投資はリスクを抑える方法のひとつで、初心者が正しい投資を行うときの必須条件にしたいくらいです。

 

日経平均株価の構成銘柄上位のファーストリテイリングを購入したとしましょう。
今年の5/1時点で1株32,100円です。
100株買うには300万円以上必要になります。
今は1株投資もできるようになり少額からでも株式投資ができるようになりましたが、1株買うにも3万円必要です。

 

日経平均に入っている225銘柄をすべて1株ずつ買う分散投資をしようと思ったら、いくらくらいになるでしょうか。
225銘柄すべての株価を足し算する力はなかったです、すみません…。

 

どちらにしろ分散投資するには多額のお金がかかります。
インデックス投資は、本来であれば多くの資金を必要とする分散投資を少額で実現できる方法です。

 

成績がなんとなく分かる

インデックス投資をしていれば、自分の運用成績がなんとなく把握できます。
日経平均やNYダウは昼のニュースで毎日放送されているように、少し意識すれば見聞きするのが簡単だからです。

 

LINEはニュースコーナーに「経済」があり、タップすれば一番上に日経平均やNYダウが表示されます。
このように指数については簡単に情報を得ることができ、知らないうちにチェックするのが日常の一部になることもありますよ。

 

私は職業的なこともあり、昼休みにスマホを見るついでに日経平均や自分が持っている銘柄の株価はチェックしていました。
確認したからといって何かするわけではないので、完全に自己満足ですね。(笑)

 

経済に詳しい風を装えますし(笑)、何より自分のお金について考える機会が多くあるというのは、資産運用にはとても大切なことだと思います。

 

少額から始められる

インデックス投資に限った話ではありませんが、今は100円から投資ができる時代です。
この波に乗らないのはもったいないですよ。
はじめは恐怖心もあると思うので、少額から投資してみて値動きがどんなものか経験してみるといいですね。

 

数百円でも自分のお金に働いてもらうのは大切なことです。
預貯金では増えない時代に、自ら行動を起こしてお金を増やす力が、これから必要になります。

 

手間がかからない

インデックス投資は「つまらない」のがデメリットと先述しましたが、これはメリットにもなる特徴です。
つまらないということは、手間がかからないとも言えます。

 

普段働いているあなたは、どれだけ投資に時間をかけることができますか?
売買そのものにかかる時間や投資の勉強をする時間、運用成績を確認してその後の戦略を考える時間、まじめに投資をしようと思えば、多くの時間がかかります。

 

投資を始めてすぐは、お金を増やせる期待に満ちてがんばれると思います。
ですが、長くは続きません。
仕事でへとへとになった日の夜に、期待通りに増えていない資産を見てもそれまで通り投資に時間を費やせますか?

 

私は無理でした。
特に株式投資に力を入れて資産を増やそうとしましたが、がんばってもトントンでした。
私に株式投資でお金を増やすテクニックはなかったみたいです。

 

一方で投資信託は大きな増加はありませんが、安定して資産を増やしてくれることに気づきました。
買ってたまにしか確認していないのに、です。
日中働いていて、投資に時間をかけられない人には手間のかからないインデックスが入門としておすすめです。

 

手数料が安い

インデックス投資は信託報酬などの手数料が安いです。
指数と連動することを目標としているため、参考にする指数と同じような銘柄・比率で運用すればよく、オリジナリティーが必要ないからです。

 

購入時にかかる購入時手数料、保有時にかかる信託報酬(運用管理費用)、換金時にかかる信託財産留保額が手数料として一般的です。
この他にも手数料がかかる場合がありますが、ひとまずこれだけ知っていればOKです。

 

そんなに手数料がかかる場面があるのか、と思うかもしれませんが、私は信託報酬しかかからない投資信託しか買っていません。
信託報酬は運用中の手数料なので、手数料がかかるのは仕方ないと思っています。

 

その信託報酬も0.1%台までのものを選んでいるので、実際に「うわ~、手数料高いな」と思うことはありません。

 

手数料が安いというのはインデックス投資の大前提なので、インデックス投資でも手数料が高いものは避けましょう。
具体的には0.1%台までなら許容範囲だと思います。

 

安定感がある

再三お話していますが、インデックス投資は安定感があります
インデックス投資で分散投資ができるからです。
どういうことかというと、複数の銘柄を買うことで1社がだめになっても、他の銘柄でカバーできるということです。

 

だからインデックス投資は安定感があります。
反対に言えば、かなり株価が上がった会社があったとしても他の下がった会社が足を引っ張り、個別株よりも稼ぐ機会を失うということでもあります。

 

ただ、株価が上がる銘柄が事前に分かりますか?
私は正直よくわかりません。
個別株ではかなり失敗してきました。
含み損のまま放置している銘柄もあります。
大きく稼げない代わりに、確実に資産形成をするには安定感のあるインデックス投資はおすすめです。

 

分散投資について、こちらの記事で触れています。

 

インデックス投資はスタートライン

ここまでインデックス投資について、メリットとデメリットをお伝えしてきました。
私は様々な投資商品の中でインデックス投資が一番経験が長いです。
長い付き合いになると嫌な部分も見えてくるのかなと思いますが、インデックス投資に関しては嫌な気分を味わったことがありません。

 

個別株やビットコインではハラハラドキドキする気持ちを味わってきましたが、インデックス投資でそんな感情を抱くことはありません。

 

資産形成するのにドキドキ感はいりませんよ。
むしろドキドキ感を抱くくらいのリスクがある商品を選んでいる場合は、ちょっと考えてみたほうがいいかもしれません。
資産形成はつまらないものです。

 

一部のセンスある人たちは株式投資やFXで何億と稼ぐこともありますが、私のような中途半端な投資経験者には不可能だと思っています。

 

だからこそ堅実にコツコツと資産形成することが必要です。

 

そのためにインデックス投資は最適で、初心者にもおすすめしたい投資方法だと考えています。
慣れてから他の資産に投資してみたいと思えば、そのとき始めてみればいいんです。

 

まずは投資のスタートラインに立てるよう、インデックス投資を少額から始めてみることを考えてみてくださいね。

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