これから投資を始めようとしている初心者は、投資信託と株式投資が初心者向けと聞いたことはありませんか?
商品性は違えど、初心者向けの投資として有名な金融商品が、投資信託と株式投資です。
この記事では、
- 投資信託と株式投資の違いが分からない。
- 初心者には投資信託と株式投資どちらがいいか知りたい。
こういった疑問に答えます。
誰しも初心者の道を通ります。
私もそうでした。
私は投資信託を始めてから、わりとすぐに株式投資も始めました。
投資信託の緩やかな動きがつまらなかったんですね。
ギャンブラー気質なので、ハイリスクハイリターンの商品でドキドキ感を味わいたかったんだと思います。
色々と失敗をしたことで、今はおとなしく投資信託を資産形成の軸に置きながら、ビットコインや株式投資を楽しんでいます。
私の経験談も入っているこの記事を読めば、
- 投資信託と株式投資の違い
- 自分はどちらが合っているか
が分かり、投資に向けて一歩踏み出せますよ。
目次
投資信託と株式投資の違い
まずは投信と株の違いについて確認します。
投資信託 | 株式投資 | |
運用する人 | プロ | 自分 |
リスク | 商品によるが、株式投資よりは低い | 高い |
リターン | 安定 | 実力次第 |
コスト | 売買手数料、信託報酬 | 売買手数料 |
資金 | 少額から可能 | まとまった資金が必要 |
期間 | 基本的に長期 | 短期~長期 |
運用する人
投信は運用のプロが投資家の代わりに運用してくれます。
一方、株は自分で株を売買し、運用します。
投資は自己責任といいますが、株のほうが自分の責任は重いです。
各企業の経営状況や見通しを調べ、売買のタイミングをはかる必要があるからです。
投信は商品を決めて購入すれば、運用はプロがしてくれるため知識もそこまで必要ありません。
リスク
投資の世界でいう「リスク」は「不確実性」や「値動きの幅」を意味しますが、投信と株では株のほうがリスクがあります。
投信は商品性や運用方針によってリスクに差があります。
例えば債券に投資する投信であればローリスクです。
投信でも株式に投資するものは、値動きが大きくなるためリスクは高くなります。
とはいえ、株のようにひとつの企業に投資するわけではなく、いくつかの企業に投資するためリスクは限定的といえます。
リターン
リスクとリターンは比例関係です。
リスクが高いほどリターンも高くなります。
そのため、株のほうがリターンは期待できます。
あくまで期待できるというだけで、リスクに見合ったリターンを得られるかは、市場の動向や投資家のテクニックに左右されることがほとんどです。
安定したリターンを得られるのは投信です。
私は株では何度も損切りしていますが、投信は利益確定しかしたことがありません。
株のほうが利益を期待できるとはいえ、個人的には投信のほうが安定した利益を得られると感じています。
コスト
投信は売買手数料と運用中にかかる信託報酬が、株は売買手数料がかかるのが一般的です。
ただ、私は投信の信託報酬しか手数料を取られていません。
楽天証券で投信をしていますが、手数料がかからない商品を選んでいるからです。
株も同様に、手数料がかからない取引量があるため、1日でその金額を超えないようにしています。
手数料がかからない商品や証券会社を選べばコストを抑えることは可能です。
資金
投信や株を始めるのに必要な最低金額にも差があります。
投信は証券会社や購入方法によっては100円から始められる場合があります。
株は100株単位で取引することが主流のため、1株1,000円の株を買おうと思ったら10万円必要です。
1株ずつ購入できる証券会社もありますが、手数料が割高な印象です。
期間
投信は長期保有を前提にしたほうがいい金融商品です。
リターンの大きさはそこまで期待できないため、何度も売買しても手間ばかりかかってしまうからです。
また長期で保有するほどリターンが期待できるというデータもあるため、資産形成の軸として貯金のように長期で運用したほうがいいでしょう。
株は戦略や運用状況によって保有期間が異なります。
1日で売買を終えるデイトレードの場合もあれば、投信のように長い目で見て運用することもあります。
投資信託の特徴
投信は多くの投資家から集めた資金で株や債券などを売買して、投資家の代わりに運用してくれるのが特徴です。
ひとりひとりの資金は少なくても、集めることで大きな金額になります。
すると多くの銘柄に投資でき、分散投資もできるということです。
分散投資すればリスクを軽減できるため、少ない資金でリスク分散ができます。
しかもプロにお任せなので自分で銘柄を組み替えたり、値動きをチェックしたりする必要がありません。
少額を提供するだけで運用はプロに任せられるため、投信は生活に影響がない範囲で投資できます。
株式投資の特徴
株はリスクが高いため、その分リターンも期待できます。
しかも短期間で大きな利益を得ることも可能です。
ただ、株は金額が大きくなりがちなので分散投資がしにくく、複数の銘柄を運用するにはそれなりに資金が必要です。
ひとつの銘柄に賭けてその銘柄の株価が暴落すれば、大きなダメージを受ける可能性もゼロではありません。
株は買って終わりではなく、運用中も売るタイミングを図ったりどう運用するか戦略をたてたりしないといけないため、手間や時間がかかります。
配当金や株主優待を受けられるのも、株の特徴です。
利益より配当金や株主優待を重視する投資家も一定数います。
投資信託と株式投資どちらにするか迷ったら
投信と株どちらにするか迷うことがあるでしょう。
結論からいえば、初心者は投信から始めると安心です。
株にも興味があるのであれば、どちらもやってみるというのもありです。
実際に私は投信を始めてわりとすぐに、株にも手を出しました。
勉強不足だったため損切りに終わりましたが…。
それでも恐る恐る少額の銘柄を買った程度なのでそこまで懐を痛めることなく、またすぐに次の銘柄を購入しました。
ただ、長期的に利益を得ることは私には難しく、1株投資と配当重視の投資に戦略を変え、資産形成の軸はあくまでも投信で、株は余剰資金で行うことをルールにしていました。
このように失敗をしながらも投資は続けてこれたので、あなたも自分に合った方法で投資を始めてみるといいですよ。
ここからは、投信と株それぞれに向いている人の特徴を紹介します。
投資信託が向いている人
- 専門性のあるテーマなど株以外の資産にも投資したい人
- 投資のことをあまり考えたくない人
- できるだけリスクを抑えたい人
- あまり勉強したくない人
- 少額から始めたい人
投信は株式以外の資産にも投資できます。
例えば5Gや半導体などテーマに特化した資産です。
テーマに合った職種で働いていて将来性が予想できるなど、テーマに精通している場合は買ってみてもいいかもしれませんね。
より安定した投資をしたいのであれば、債券という手もあります。
投信はプロにお任せできるので、買い続ければいいだけで運用中は気にしないで済みます。
私は投信を始めた頃は毎日のように運用成績を見ていましたが、そんなに値動きしないことが分かり日経平均などの指標が暴落したときしか見なくなりました。
分散投資でリスクを抑えたい人にも投信はおすすめできます。
手軽に少額で分散投資できて、しかも勉強をそこまでしなくていいのは、初心者にはハードルが低いのではないでしょうか。
投資の足がかりとして、投信は初心者におすすめです。
投資は資産形成の軸として、万人におすすめしたい金融商品だと思っています。
投資信託を選ぶコツを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。 続きを見る
投資信託は貯金の代わりになる|その人の特徴といい商品を選ぶコツ
株式投資が向いている人
- 分析や売買に時間をかけられる人
- 配当金や株主優待がほしい人
- 短期間で利益を得たい人
- 大きな利益がほしい人
- 投資がすきな人
株はとにかく時間と手間がかかります。
企業の分析や市場の動向を見て売買のタイミングを図らないといけません。
株で生計を立てているようなプロを相手に戦わないといけないため、ずっと負けっぱなしという可能性もあります。
高いリスクがある分、利益を大きくできるのも株です。
短期間で利益を得たい人や大きな利益がほしい人は株がいいでしょう。
配当金や株主優待も魅力ですね。
投資がすきな人も株に向いていると思います。
すきだからといって利益を得られるわけではないですが、投資がすきでなければ分析や売買に時間をかけられないですよね。
私は投資自体はすきなのですが、分析を重ねるのは苦手なので株でも最低限の知識でできる配当・株主優待重視でやっています。
初心者は投資信託から始めるのが無難、でもどちらにも挑戦してみてもいい
投信と株、どちらも初心者でも聞きなじみのある金融商品です。
しかしその商品性は大きく異なります。
どちらも一長一短あるので、この記事を参考にしながら合うほうに挑戦してみてください。
とはいいつつ、投資の初心者にはひとまず投信、特にインデックスファンドに投資することをおすすめします。
ほとんどほったらかしで済むからです。
始めは値動きが気になると思いますが、投信はそこまで大きな値動きはありません。
いずれ他の投資もやってみたくなると思います。
そのとき株をやってみても遅くはありません。
個人的には投資が下手くそな人は、投信メインでやったほうがいいと思っています。
私が下手くそだからです。
それでも投資を続けられているのは、プロ任せの投信では利益が出ているからです。
利益確定はほとんどしていませんが、安定感のある投信を軸に置いておけば、株などのリスクが高めな資産にも投資できます。
興味を持ったときがチャンスです。
勢いで投資を始めてみるのもありですよ。
インデックスファンドについての記事は、こちらをご覧ください。 続きを見る
インデックス投資とは?|初心者が投資のスタートラインに立つ方法